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産業系システムエンジニアとは|必要な特徴や将来性についてご紹介

こんにちは。アルチテックの北中です。

システムエンジニアと言うと、どのようなイメージを抱くでしょうか。

多くの方は企業の業務ソフトウェアやスマートフォンのアプリ、ショッピングや音楽配信などのクラウドサービスを連想されるのではないでしょうか。

しかし、実際はもっと広く、一般の人からは見えないところで、製造業や物流、公共事業などさまざまな産業の基盤となる私たちの生活に必要なシステムを開発しているエンジニアがいます。

そんな産業系システムエンジニアについてご紹介します。

産業系システムエンジニアとは

製造業や物流、公共事業などのシステムを設計・開発・導入するプロフェッショナルです。

自動車や家電などさまざまな製品を製造するメーカーの工場には、受注、加工、組付け、検査、出荷といった一連の作業工程をロボットやセンサー、コンピュータなどを使って自動化されたシステム(ファクトリーオートメーション・システム)があります。

このような産業系におけるシステムを開発しているのが産業系システムエンジニアです。

どのように開発しているのか

世の中には様々な制御装置が存在しますが、弊社で主に使う装置とソフトウェア開発についてご紹介します。

  • PLC(プログラマブルロジックコントローラ)

    入力/出力や外部装置への接続インターフェイスを兼ね備えた制御装置で、工場の生産工程などの大規模な設備を始め、エレベーターや自動ドア、遊園地のアトラクションなどの制御にも利用されています。

    ソフトウェア開発では、一般的にラダー言語を用いて開発します。リレーシーケンスの設計図に端を発する図的な表現が特徴で、上から下、左から右の順に図記号を記述します。

「三菱電機製PLC」

「ラダー言語のプログラム」

  • 産業用パソコン、パネルコンピュータ、タブレットPCなど

    産業用装置への接続性や信頼性、拡張性を兼ね備えたパソコンです。パネルコンピュータのようにタッチパネル機能付き液晶表示器とコンピュータが一体化した組込み用のパソコンなども存在します。持ち運び可能なタブレットPCで工程管理や作業指示といった利用のものもあります。

    ソフトウェア開発は、C言語やC#言語などあらゆる言語を用いて開発します。

「C#言語による生産管理システム」

それ以外にもマイコンやFPGAなどを用いて制御されたシステムも存在します。

産業系システムエンジニアに向いている人の特徴

産業系システムエンジニアに向いている人は、一言でいうとモノづくりが好きな人です。その中でも、欠かせないスキルが下記の3つと考えています。

1.新しい知識やいろいろな分野の技術を吸収できる人
2.コミュニケーション能力がある人
3.諦めずに作業を継続できる人

1.新しい知識やいろいろな分野の技術を吸収できる人

システム開発の技術は日々進歩しており、使うソフトウェアやミドルウェアは次々と新しいものが誕生しています。そのため新しい知識を習得しなくては活躍の場を失いかねません。

また、機器を制御するためには制御する対象の機械や電気の知識も必要となり、広範囲の分野の技術を学習しなくてはなりません。

2.コミュニケーション能力がある人

チームで仕事に取り組むことが多く、大型の案件になると各担当者との情報共有は欠かすことができません。

導入する顧客に対しても要望を聞き出したり、課題点や進捗状況を報告したりする必要があります。

また、あまり専門知識がない人や詳しくない人が理解できるように、わかりやすく説明する力も必要です。

3.諦めずに作業を継続できる人

顧客のニーズに応えるために効率よく機能を開発し、より良いシステムを作る必要があります。そして、何もよりも大事なのが安全性です。何十トンもする重いものを搬送したり、劇薬を扱う工程など、安全を考慮した設計・開発をして、十分にテストをする必要があります。

しかし、十分に備えていても、困難なことに遭遇することはたくさんあります。技術的に実現可能か苦慮する課題があったり、思いがけない機械の不具合やトラブルが発生することもあります。
そのような状況でも、粘り強く原因調査や改善を繰り返し、理想のシステムを生み出す努力を続けていかなければなりません。

産業系システムエンジニアの将来性はある?

産業系システムエンジニアの仕事は、専門的な知識や技術、コミュニケーション能力、成果を出す能力など希少価値の高く、将来性のある仕事と言えます。

また、現状以下のような仕事は人間の手でないと難しく、すぐにAIに取って代わるのは不可能です。

◯ システムのアイデアを考える
◯ オーダーメイド・システムの見積査定
◯ ロボットやAIの制御
◯ トラブルの対応
◯ 不具合の修正・修理
◯ 顧客への提案や要件確認
◯ リーダーシップやマネジメント

発展がめざましいAI技術を恐れるのではなく、AIを業務に役立てて活用していくエンジニアは、今後も必要とされると考えています。

生活に欠かせないシステムを生み出す将来性ある仕事

産業系システムエンジニアは、生活や仕事に欠かせないシステムを生み出す、社会貢献度の高い仕事です。専門的な技術を活かし、不測の事態や難易度の高い課題にも諦めず試行錯誤を続けて、より良いシステムを開発する粘り強さが必要です。

製造業や物流、公共事業などは日本経済を支える根幹ですが、産業系システムエンジニアはあまり知られていないと感じています。

アルチテックは、製造業を中心に大手メーカーのシステムを開発している会社です。システム開発にご興味のある方は、お話をしましょう!

是非、産業系システムエンジニアとして新たなキャリアをスタートさせてください。

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