GX Works3

【ラダープログラム:iQ-R】デバイスの説明

デバイスとは、シーケンサ内部にあるプログラム用のデータを格納するメモリのことで、データを入れておく引き出し棚のようなイメージです。

一つ一つの引き出しに名前が付けられた棚

デバイスには、デバイス記号デバイス番号からなる個別に識別できるように名前が付けられています。

よく使用するデバイスのみ抜粋して一覧表示します。


ビットデバイス

主にON、OFF信号を扱うデバイスです。

記号種類説明
X入力押しボタン、切替えスイッチ、リミットスイッチなどの外部機器によるシーケンサに指令やデータを伝えるためデバイスです。
Y出力ランプや電磁開閉器、ソレノイドなどにプログラムの制御結果として外部へ伝えるためのデバイスです。
M内部リレー外部へ直接出力することのできないシーケンサ内部の補助リレーです。
Lラッチリレー外部へ直接出力することのできないシーケンサ内部の補助リレーで、停電保持ができます。
Bリンクリレーデータリンク用の内部リレーで、外部機器とビットデータを共有することができます。
Fアナンシェータ故障検出用で、あらかじめ故障検出プログラムを作成しておき、RUN中にONすると特殊レジスタのSDに番号が格納されます。
Vエッジリレー回路ブロックの先頭からの演算結果(ON/OFF)を記憶する内部リレーです。
SM特殊リレーCPUの状態が格納されている内部リレーです。
詳細:【ラダープログラム:iQ-R】特殊リレー(SM)の説明
SBリンク用特殊リレーデータリンク用の内部リレーで、通信状態・異常検出を示すリレーです。
FXファンクション入力サブルーチンプログラムで、引数付きサブルーチンコール命令で指定されたON/OFFデータを取り込む内部リレーです。
FYファンクション出力サブルーチンプログラムでの演算結果(ON/OFFデータ)をサブ
ルーチンプログラムコール元に引き渡す内部リレーです。

ワードデバイス

主に1ワード(16ビット)のデータを扱うデバイスです。

番号名称内容
Tタイマ入力条件がONしている時間をPLC内部で加算して、設定値に達すると接点が動作するデバイスです。低速タイマ、高速タイマがあります。
詳細:【GX Works3】ラダープログラムのタイマ(T)の説明
ST積算タイマ入力条件がONしている時間をPLC内部で加算して、設定値に達すると接点が動作するデバイスです。入力条件がOFFになっても、加算している時間はリセットされません。低速積算タイマ、高速積算タイマがあります。
詳細:【GX Works3】ラダープログラムのタイマ(T)の説明
Cカウンタ入力条件がONした回数をPLC内部で加算するデバイスです。
詳細:【ラダープログラム】カウンタ(C)の説明
Dデータレジスタシーケンサ内部のデータを格納するデバイスです。
Wリンクレジスタデータリンク用のデータレジスタです。
ZR(R)ファイルレジスタ標準RAM、または、メモリカードを使用した拡張用のデータレジスタです。
SD特殊レジスタCPUの状態が格納されているデバイスです。
SWリンク用データレジスタ通信状態・異常内容を格納するデータリンク用のデータレジスタです。
FDファンクションレジスタサブルーチンコール元とサブルーチンプログラム間で、データの授受に使用するデバイスです。
Zインデックスレジスタデバイスの修飾として使用するデバイスです。

その他

番号名称内容
Nネスティングマスターコントロールで使用するデバイスです。
Pポインタ分岐命令(CJ、SCJ、CALL、JMP)の飛び先を示すデバイスです。
I割込み用ポインタ割込み要因が発生したときに、割込みプログラムへの飛び先を示すデバイスです。
JネットワークNo.指定デバイスデータリンク用命令でネットワークNo.を指定する場合に使用するデバイスです。
UI/O No.指定デバイスインテリジェント機能ユニット専用命令でI/O No.を指定する場合に使用するデバイスです。

定数

番号名称内容
K10進定数10進数の数値を指定する場合に使用します。
H16進定数16進数の数値を指定する場合に使用します。
E実数定数実数の数値を指定する場合に使用します。
"文字列"文字列定数文字列を指定する場合に使用します。

あなたをプロにすることを約束します。

アルチテックのインターンシップはハイレベル。

現役のシステムエンジニアがマンツーマン指導

市場価値が高い産業系システムエンジニアを目指そう!

インターンシップの募集はこちら

-GX Works3