幅広い分野でのビルオートメーションやホームオートメーションで利用されるKNX機器をパソコンから制御してみました。
KNXは、住宅やビルの照明、空調、セキュリティなどを一元的に制御するための国際的なプロトコルです。
今回は、Pythonで書かれたライブラリ「XKNX」で照明の点灯と消灯を制御してみました。
XKNXのサイト:https://xknx.io/
XKNXのGitHub:https://github.com/XKNX/xknx
検証の構成

主な機器
「KNX IPルーター」
メーカー:MDT
型番:SCN-IP100.03
「KNX/DALIゲートウェイ」
メーカー:theben
型番:DALI-Gateway S128 KNX
「1/0/1」はグループ・アドレスで、KNX/DALIゲートウェイ内のオブジェクトに紐づいています。
つまり、KNX/DALIゲートウェイに対して、0~100%を1byte(0~255)の値を送信して、DALI対応照明の点灯と消灯を制御しています。
Visual Studio Codeでプログラムを実行して、正常に点灯と消灯を確認できました。Pythonのバージョンは3.12.10です。
KNX IPルーターのIPアドレスを指定せずに通信できているのは、KNX IPルーターに対してマルチキャストで通信している事が考えられます。
KNXの通信確認
ETS6のバス・モニターでバス上に流れるテレグラムを記録すると、点灯と消灯の2つのテレグラムが確認できました。
DPT(データポイントタイプ)がパーセント(0~100%)で、情報がFF(255)で100%、0で0%が確認できます。

ETS6は、KNX機器の設定を行うソフトウェアです。
最後に
Pythonライブラリ XKNXによるKNX機器制御の検証をご紹介しました。
KNX機器を活用したシステムをご検討中の方の一助になれば幸いです。
アルチテックは、このような装置を使ったシステムの開発で、お客様の課題解決のお手伝いをさせて頂いております。
お客様の課題や現場の状況に合わせた最適なご提案をさせて頂きますので、お気軽にお問い合わせください。