KiCad 基板製作

電子工作で使えるプリント基板製作の流れ

高性能なマイコンボード(ArduinoやNucleoなど)や安価なシングルコンピュータ(Raspberry Piなど)が普及し、誰でも簡単に電子工作ができるようになりました。

電子工作をする時に回路をどのように組んでいるでしょうか?

ブレードボードやユニバーサル基板で配線して回路を組んていると、キレイなプリント基板にしたい!と思うことがあります。

今は無料の基板設計CADがあるので、基板設計さえできれば、すぐにプリント基板作りを始められます。
プリント基板ができるまでの流れを解説します。


プリント基板製作の大まかな流れ

1.アイデアを練って、回路の内容を決める。

まずは何を作るかを決めます。

何を作るかを決めたら、手描きや回路シミュレータなどで回路図を描きます。

ポイント

プリント基板の製作は、時間と手間がかかります。簡単な回路を作成する場合や一度限りの実験的な回路であれば、ブレードボードやユニバーサル基板で回路を組んだ方が良い場合があります。プリント基板を製作する必要があるかも検討しましょう。

2.回路図を作成する。

部品記号を配置したり、部品記号を接続したりして回路図を作画します。

配置した部品記号に実際に用いる値(抵抗値や静電容量)を入力します。

回路図で用いる部品リストを作成しておく事をオススメします。

3.部品の配置とプリント・パターンを描画する。

基板上にどのように部品を配置して、配線するのプリント・パターンを描画します。

4.基板の製造メーカーに基板を発注する。

基板製造用データ(ガーバ・データやドリル・ファイル)を用意して、基板の製造メーカーに送り、基板を発注します。

5.基板に部品を実装する。

基板メーカーから発注した基板が届いたら、部品を実装して動作チェックします。

最後に

各工程で不具合が発生したときは、内容に応じて必要な前工程に戻ります。各工程で入念にチェックすると、前工程に戻ってやり直す「手戻り」を減らすことができるため、結果的に効率良く製作できます。

ミスや仕様の変更を減らすためには、ブレッドボードで簡易実験や動作の確認を事前に行うことをオススメします。最終的な回路が明確になり、不具合が発生しても事前に確認した回路と比較することで、早く解決にたどり着きます。


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