私たちの生活のあらゆる場所で使われているバーコードですが、そのバーコードを使って物を識別するのに活用できます。
現在活用している事例として、搬送トラバーサの台車を個別に識別するために使用しています。
今回は、長距離レーザ式バーコードリーダの社内検証をご紹介します。
全体の機器構成
- バーコードリーダと専用通信ユニットを専用ケーブルで接続します。
- 制御コンピュータと専用通信ユニットをシリアル通信(RS485)で接続します。
- 制御コンピュータとタッチパネルモニタをLANケーブルで接続します。
バーコードリーダと専用通信ユニット
バーコードリーダと専用通信ユニットを専用ケーブルで接続し、専用通信ユニットにAC100Vを供給します。RS485通信線は制御コンピュータのシリアル通信ユニットと繋がっています。
バーコードリーダの仕様
型式:BL-781
「読み取り」
対応コード:CODE39、ITF、Industrial2of5、NW-7 (Codabar)、JAN/EAN/UPC、CODE128、COOP2of5、CODE93
読み取り距離:200 ~ 1200 mm
制御コンピュータの構成
制御コンピュータは、シーケンサやPLC(プログラマブル・ロジック・コントローラ)と呼ばれ、機械や装置を自動制御するためにプログラムが書き込まれているコンピュータの事です。工場などで一般的に使用されているコンピュータの一種です。
シリアル通信ユニットのチャンネル1で専用通信ユニットとシリアル通信をしています。
ユニット構成
「基本ベース」
名称:基本ベースユニット
型番:R33B
「電源ユニット」
名称:電源ユニット
型番:R61P
「CPUユニット」
名称:シーケンサCPUユニット
型番:R04CPU
「シリアル通信ユニット」
名称:シリアルコミュニケーションユニット
型番:RJ71C24-R4
タッチパネルモニタ
バーコード読取ボタンを押すことで、バーコードリーダがバーコードを読取ります。読み取ったデータは画面の読取データに表示されます。
バーコード
各数字のバーコードになっており、各数字の搬送台車を識別します。
検証結果
タッチパネルモニタのバーコード読取ボタンを押すことで、バーコードリーダからレーザーが照射されて、バーコードをかざすとバーコードのデータが読み込まれています。
最後に
レーザー式バーコードリーダ(設置タイプ)の社内検証をご紹介しました。
工場の既存システムでは、パソコンにバーコードリーダを接続することで活用していたのを、制御コンピュータ(シーケンサ)に直接接続することで、機器や通信処理を削減できました。
バーコードによる台車の識別など、バーコード読取装置を活用したシステムをご検討中の方の一助になれば幸いです。
アルチテックは、このような装置を使ったシステムの開発で、お客様の課題解決のお手伝いをさせて頂いております。
お客様の課題や現場の状況に合わせた最適なご提案をさせて頂きますので、お気軽にお問い合わせください。