私たちが開発している多くのシステムは、WindowsOS上で動作する「Windowsアプリケーション」です。
Windowsアプリケーションの開発にはさまざまなアプローチがありますが、その中でも弊社が採用している Windows Forms(ウィンドウズ フォーム) は、.NET Framework / .NET環境で動作し、安定したパフォーマンスと柔軟なUI設計を実現できる開発技術です。
本記事では、 Windows Forms の概要から、実際の開発に至るまでの基本的な流れを解説していきます。
Windows Formsとは
「Windows Forms(ウィンドウズ フォーム)」は、Microsoftが提供するアプリケーション開発技術のひとつです。
Windows OS上で動作するデスクトップアプリケーションを作ることができ、ボタンやラベル、テキストボックスなどの部品を配置して操作画面を作ることができます。
Windows Formsは安定した動作が求められる業務アプリでは今も広く利用されています。
Windows Formsアプリケーションの開発はVisual Studioという統合開発環境(IDE)を使います。
Windows Formsのメリット
Windows Formsには、次のような特徴とメリットがあります。
1. 直観的な画面設計が可能
Visual Studio上で、ボタンやテキストボックスなどの部品をドラッグ&ドロップで配置できます。
コードを書く前に画面の見た目を設計できるため、初心者でも操作しやすく、開発スピードを大きく向上させます。
2. 安定した動作と豊富な実績
長年にわたり業務アプリケーションの開発で使われてきた技術のため、動作の安定性と保守性が高いのが特長です。
金融・製造・流通など、信頼性を重視する分野で今も多くのシステムが稼働しています。
3. 豊富なコントロールと拡張性
標準でも多くのコントロール(ボタン、グラフ、リスト、日付選択など)が用意されており、必要に応じて独自のカスタムコントロールを作成することも可能です。また、外部ライブラリを利用することで、より高度なUIや機能を簡単に追加できます。
Windows Formsの基本構造
1. フォーム(Form)
アプリケーションの「窓」となる基本的な要素です。
ボタンやテキストボックスなどの部品を配置する土台として機能し、画面全体のレイアウトやサイズ、背景色などもここで設定します。

2. コントロール(Control)
フォーム上に配置する操作や表示のための部品です。
代表的なものとして、ボタン、テキストボックス、ラベル、チェックボックスなどのコントロールがあります。

3. プロパティ(Property)
プロパティとは、フォームやコントロールの見た目や動作を定義する確定項目です。
4. イベント(Event)
イベントとは、ユーザーの操作やシステムの動きをきっかけに発生する処理です。
「ボタンをクリックした」「フォームを開いた」「値が変更された」など、動作のトリガーになります。
Windowsフォームアプリケーション開発の流れ
Windowsフォームアプリケーションは、Visual Studio(統合開発環境)を使って開発できます。
基本的な流れは以下の通りです。
1. プロジェクトの作成
Visual StudioでC#の「Windowsフォームアプリケーション(.NET Framework)」テンプレートを選択して新しいプロジェクトを作成します。
2. フォームの設計
デザイナ画面でフォームを開き、ボタンやテキストボックスなどのコントロールをドラッグ&ドロップで配置します。
3. イベント処理の追加
配置したコントロールに対して、クリックや入力などのイベント処理をコードで記述します。
例:ボタンを押すとメッセージを表示するなど。
4. 動作確認とビルド
アプリケーションを実行して動作を確認し、問題がなければビルドして配布可能な実行ファイル(.exe)を作成します。
あなたをプロにすることを約束します。

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